「男女共同参画社会」の実現をめざして

名張市男女共同参画センター
Nabari City Gender Equality Center

男女共同参画、分かりやすく 市がカラー冊子 夫婦間NGワードも /名張/毎日.jp

 名張市は、男女共同参画の意識や必要性をわかりやすく伝えるため、家庭や職場、地域の分野ごとに従来男女で固定されていた役割を見直すヒントなどをまとめた冊子「『分かち愛』のすすめ」を作成した。市役所や市民センターなどの公共施設で閲覧できる。担当者は「男女共同参画はコミュニケーションの問題。話し合うきっかけにしてほしい」と話している。【衛藤達生】


 名張市では2014年の市民調査で、「男は仕事、女は家庭」に同感しない市民の割合が76・9%だったのに対し、家事の分担を聞く質問では、「主に妻がやっている」と答えた割合は「掃除」が69・7%、「洗濯」が79・6%、「食事のしたく」が82・1%となっており、意識と実際の行動にギャップがあった。 

 また、内閣府による「男性にとっての男女共同参画に関する意識調査」(12年)では「他人に弱音を吐くことがある」との質問に「とてもそう思う」「ややそう思う」と答えた夫の割合の合計は28・1%となり、男性は「男らしさ」を意識してか、ストレスを抱え込みやすく、うまく発散できない傾向が見られた。

 市では母子手帳発行教室などで国が作成した男女共同参画に関する資料を配布していたが、「字が小さい」などと不評だったという。そこで、県の補助金を活用して昨年度、この冊子を作成することにした。

 作成する際には職員同士で実体験を話し合うなどして身近な例を多く盛り込んだ。家庭編に掲載している「夫婦NGワード集」などは3人の子どもがいる担当者の夫婦間の会話などを基に作成したといい、また家族間で話し合うきっかけに使える「カゾク会議お助けシート」などすぐに役立つコーナーが盛り込まれている。

 冊子はA5判でカラー24ページ。公共施設で閲覧できるほか、男女共同参画関連講座や地域でのイベントなどでも配布したり、要望があれば学校などにも出張講義したりするという。問い合わせは市人権・男女共同参画推進室(0595・63・7559)。


(毎日新聞 2020年4月12日 地方版より)

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