人権文化のまちづくり

名張市人権センター
Nabari City Human Rights Center

輝く女性5人を紹介 仕事や地域活動 名張市が小冊子発行/三重/毎日jp

 名張市は、市内で仕事や地域活動に取り組む女性を紹介する冊子「なばりのきらきらウーマン」を発行した。企業や農家などで働く5人に仕事や活動のやりがい、苦労する点などを尋ねたインタビュー記事を掲載している。
 国の交付金を活用し、市の男女共同参画センター(名張市希央台5)が2カ月に1回発行する情報紙の連載をまとめた。
 同センターと市人権・男女共同参画推進室の職員が「さまざまな分野で活躍する人」を探し、ガスや建設、工作機械製造会社で働く人と、トマト農家、農産加工所を手がける人に登場してもらった。「女性の活躍の場を広げたい」との願いから、従来は男性が多いイメージを持たれる職場や活動を選んだという。
 インタビューの文章は、会話を交わすような表現。仕事などを始めたきっかけややりがいと同時に、「まだまだ男性社会で、なめられることもある」「最初は品物が売れ残った」などの苦労も語られる。「女性が土木工事に携わることが当たり前になったらいい」などの夢で結んでいる。
 市人権・男女共同参画推進室は「性別にとらわれず、やりたいことを貫く人の思いが詰まった冊子。読む人が自分で選んだ豊かな人生を実現するきっかけになれば」としている。
 冊子はA5判、16ページ。2000部を作り、市役所や市民センターなどで配布している。

人権啓発冊子も
 また、市は、広報「なばり」に掲載した人権啓発の文章をまとめた冊子「ひまわり~人権尊重をくらしのなかに」を発行した。他者への偏見に気付いた経験や、「最大の人権侵害である戦争」について考えたことなど12の文章を収録している。
 ひまわり原稿検討会議の市職員ら17人が2020年に書いたもの。9月掲載分では「母が近所で外国人に声をかけられて驚いたというが、似合いそうな布マスクをもらった」という体験を紹介した。筆者は「(マスク不足で)困っているだろうと声をかけ、貴重な材料で作ったマスクを知らない人にくれた。(その人は過去に偏見にさらされた経験をしたかもしれないが)心優しい気遣いができるゆうきと寛大さを感じた」と感想をつづった。
 A5判、28ページ。1500部を作り学校などで配っている。
 どちらの冊子も希望者に配布。問い合わせはは名張市人権・男女共同参画推進室(0595.63.7909)
 

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