誇りのもてる「自治のまち」を実現するために

名張市市民活動支援センター
Nabari City Civic Activity Support Center

12月13日 SDGsを学ぶ連続講座 Part2を開催しました

10月のPart1に引き続きPart2「理解から行動へ SDGsのワークショップ」を開催しました。

今回も講師は米山哲司さん

まずはSDGsについて復習を兼ねて、
「日本が達成できている目標とできていない目標は何?」

みなさん真剣に考え中

「いやいやこれでしょ~」と言っているとかいないとか。


達成できているのは、「4.質の高い教育をみんなに」「9.産業と技術革新の基盤をつくろう」「16.平和と公正をすべての人に」の3つの目標で、
逆に達成できていないものは、「5.ジェンダー平等を実現しよう」「13.気候変動に具体的な対策を」「14.海の豊かさを守ろう」「15.陸の豊かさも守ろう」「17.パートナーシップで目標を達成しよう」の4つです。

では、達成できていない目標について、どうすれば達成できるか大きく分けて二つの方法があります。
「現在の姿から将来を考える」フォアキャスティングと、「将来こうありたい姿から今何をするべきかを考える」バックキャスティングです。
「将来の姿(達成できた時」)と「現在の姿(達成できていない今)」の差が「課題」となります。
SDGsでは、将来の姿から逆算して、「そうなるためには今から何をするべきか」を考えるバックキャスティングが重要な視点の一つです。

また、SDGsを自分事にするためには、グローバル目標から地域課題に翻訳し、独自化する作業が必要になります。(ローカライズさせる)
そこで、17の目標について、日本国内の問題とその解答の数値からより身近に考えることができるカードを使ってワークをしました。

例えば、日本のLGBTの割合は約8%。13人に1人です。それは「左利きの人」「血液型がAB型の人」とほぼ同じ割合です。そう聞くと特別なことじゃないと理解できます。

カードの表面の質問から自分の関心のあるカードを順番に選んで、それについてそれぞれ答えた後、グループ内で意見交換をします。

正解と自分の回答が予想外にかけ離れていたり、意外と近かったり。近いということは、 無意識のうちに その問題に関心を持っていて普段から情報を集めている可能性もあるということです。

例えば
目標1の「貧困をなくそう」は「2030年までにあらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる」ことがグローバル目標ですが、これを地域事にローカライズさせると、例えば「一人親家庭の子どもの貧困」という社会課題に行きつき、では子ども食堂を運営しようとなるわけです。

このように大きな目標を地域事に置き換えてみると、より身近になり、解決の糸口も見つかりやすくなります。

最後に、今自分がかかわっている活動やこれからやってみたい活動、または自分個人のアクションについて考えてみました。
「2030年にどうありたいかを想像して」(バックキャスティング)
「社会への影響を想像して」(アウトサイド・イン)
「経済・環境・社会」がどうなるかを想像して(トリプルボトムライン)
この3つのSDGsの考え方を用いて、これから先「何ができるか?」「それをすればどうなるか?」を考えて2回連続の講座を終了させていただきました。

「できることをできる人がすれば、全体をカバーできて名張市が強くなる」
そのことを意識して来年度もその役に立つ講座を企画したいと思います。

講師を務めてくださった米山さん、参加者のみなさんありがとうございました。

最後に参加者の皆さんのアンケートから(抜粋)
・違う立場や地域の人の意見を聞くことができて自分の活動にヒントになりました。
・10年後のビジョンを考えるにあたり非常に参考になりました
・ワークショップを通じて、SDGsを身の回りの課題と結び付けて考えることができました。



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