私たちが暮らす名張市は、ここ最近幸いなことに今まで地震や水害などの大きな災害に見舞われたことがありません。
ところが最近では地震以外に、ゲリラ豪雨や線状降水帯の発生による豪雨被害など、どこでいつ何が起きても不思議ではない異常気象が続いています。
そこで、特定非営利活動法人NPO政策研究所専務理事の相川康子さんを講師にお迎えして、「地域防災ワークショップ~知る・つながる・備える~」を9月12日に開催しました。
定員をはるかに超える40名の方が参加してくださいました。


まず、相川さんに「これからの地域防災」というテーマで話題提供をしていただきました。
・31年前の阪神淡路大震災を契機に防災意識が高まり、各家庭での耐震化が奨励された
・自主防災組織の結成など地域防災の体制作りが進んだ
・ご近所づきあい(互助)の大切さが認識された
・ボランティアが活躍し、市民の自主的な活動に期待が高まった
など全国的に防災意識が高まりましたが、今現在は「自助」が難しくなった人が増え、「互助」も衰えがち、「公助」の限界も明らかになっています。
また、避難所もコロナ禍以降は、感染予防で収容人数を減らす傾向があり、在宅避難や車中泊、軒先避難などを選ぶ人も増えています。
けれども、指定避難所以外の場所で被災生活を送る人の実態把握やニーズ調査、アウトリーチ支援は進んでいません。
今後必要になってくるのは、
・女性を含むすべての人の参画
・「要支援者」に自立を促し、できれば「支援者」になってもらう
・災害時であっても人権は最大限尊重されるべきという理念
・分散避難において、安否確認やニーズ調査、物資配布などの手法を考える
何より災害時は平常時の延長線上にあると考え、日常から減災に努めることが重要です。
このようなお話を聞いた後で、「大地震発生から2~3日後、季節は今頃、安否確認は終わっている」という想定で、A.指定避難所、B.在宅、軒先などの指定避難所以外の場所、C.その他テーマ特化型の支援センターなどの3つの場所を設定し、それぞれ希望する場所に分かれてワークショップを始めました。
自己紹介の後、課題の抽出を行い、グループ内で共有し整理の上構造化しました。
その課題の中から、自分の特技やスキルを活かして改善や緩和できそうなことについて、アイデアを出し合いました。
みなさん活発な意見交換を行っておられました。



その後グループごとに発表を行っていただきました。






それぞれの振り返りシートより抜粋
・防災と言わない防災の大切さを知った
・それぞれの強みを活かした支援づくりが必要だとわかった
・「助けてもらう」だけでなく、みんなの力を集めて運営していく必要があるとわかった
・在宅避難者等からの情報発信について考えることができた
・発災後3日を想定したことは大変よかった
・被災者と支援者は同じ立場であること、それぞれが協力できることは多いと思った
・名張ならではのことを考えないといけないとわかった
・避難だけが災害対応ではなく、そのあとが重要だと気付いた
講師の相川先生、ご参加いただいたみなさん ありがとうございました。
このワークショップでみなさんが出し合った意見やアイデアを一人でも多くの方に共有していただき、
名張市の防災力が向上するための一助になればうれしいです。