人権文化のまちづくり

名張市人権センター
Nabari City Human Rights Center

2026年度名張市人権ワークショップ課題別講座 課題①を開催しました。

7月23日(木)午後1時30分からベルウイング武道交流館多目的ホールにおいて、講師にみえ人権教育・啓発研究会代表 松村智広さんをお招きして、2026年度名張市人権ワークショップ課題別講座①「人権保育・人権教育の充実をめざして~他者とともにある社会づくりを現場から~」と題して、ご講演いただきました。

 講師の松村さんは、ご自身の体験から感じたことを分かりやすくユーモアを交えながらお話しされました。まず、講演では14の項目についてテンポよく笑いと鋭い視点で話されました。「人権問題は自分の実感だけでなく実態で考える事が大事である。また、知識を身につければ自分の偏見に気づきますがその偏見を是正するためには、目の前の事実を受けとめること。実感はバラバラでも実態は1つ。実感と実態は違う。いじめがあるかもしれない、あると思ってください。小学校1年生から中学校までの間にいじめられたと感じた人は、91%。部落差別について研修に行ったことがない人は差別はないと言いますが、実際は差別があるかどうか知らない。社会には数多くの差別が存在し人権をふみにじっている。怒りは悲しみの1つ。一人ひとりを大切にすることが人権教育です。人間は目標を持つことが大切。努力すれば必ず成長する。自分の心の持ち方で、他人事が自分事になる。知識は大事ですが、気づくことが大切です。いじめてる人が変わらなければいじめはなくならない。心の友を1人持っていれば人生が楽です。差別する人が差別する人に線を引く。人権学習を学んだのではなく人権学習でどう生きるかを学んだ。人権とは、自分がされて嫌なことは他人にもしない。他人の幸せを邪魔せず、自分も幸せになる。他人の不幸を踏み台にした幸せはいらない。」など多くのことを話されました。 

 次に、ワークショップをしました。1つ目の課題は、「今、ここに差別がある」と感じるのは、どんなときか。2つ目は、「差別をなくすために、自分ができることは何か」について、各グループで、それぞれ意見を出し合っていただきました。どのグループも熱心に意見交換をされていました。その後、発表していただきました。松村先生は、「変えられるものは変えればいいが、変えられないものは変えなくていい。変えられることが出来ないものに神経をすり減らす必要はありません。」と話されました。最後に「私が先生になったとき」の詩を朗読されて、講座は終了しました。

 講師の松村さんにはユーモアを交えながらも、人権に対する熱い思いのお話を聞かせていただき、元気と勇気をもらいました。本当にありがとうございました。参加者のみなさまありがとうございました。

【参加者アンケート】
・「差別があるかもしれない」という目で、世の中を見ることが大切だと思いました。自分の目の前にある小さな差別から、目をそむけないようにしていきたいです。
・人権を考える上で、「見ようとしなければ見えない」「知ることの大切さ」が大切であるということを改めて考える良い機会になりました。自分自身ができること、教員として子どもたちに伝えていないこと、これから先、今日教えて頂いたことを活かし、取り組んでいきたいと思います。
・他者とのつながりの大切さを改めて感じた。特に相手を思いやる気持ちを大切にしていくことが差別等をなくしていく第一歩になると思っています。
・たくさんの大切な考え方を知ることが出来ました。人権教育を行っていくときに子どもたちの考え方の変化も大切だが、自分自身も変わっていくことの大切さを学ぶことができました。また「いじめ」などの問題ではいじめている側の子への支援も必要になると学ばせて頂きました。
・松村先生の話の後、小グループでの討議で、他人の意見をきくことによって、もっと意識を深めていくことができた。
・自分が変われば相手が変わるという言葉が印象的でした。決めつけた見方をせず、その人の行動の背景をよくみつめて、かかわっていきたいと思います。自分の行動や心がけで、目の前の差別をなくすことにつながると思います。自分を見つめながら人権感覚を高めていきたいです。
・グループで話し合うことで、自分の意見や考え方が整理できたし、新たな見方をすることが大切だと分かった。松村さんの話からは、話の1つひとつにキーワードやメッセージがあって、ずっと心が動いた。常に自分の子どもへの向き合い方を見直して、「どう声かけしようか」「どんな気持ちなのか」という所を考え続けたい。それが松村さんのいう「しんぼう強く話をしたり、指導をつづける」ことにつながるのかなと思いました。

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