誇りのもてる「自治のまち」を実現するために

名張市市民活動支援センター
Nabari City Civic Activity Support Center

【伊賀タウン情報YOU】
名張・新田に残る「日時計石」 水分け合う暮らし伝える

6月10日は「時の記念日」。三重県名張市新田には、江戸時代から水を分け合ってきた暮らしを伝える「日時計石」が残されている。

新田公民館の敷地に置かれた平らな石(縦約30センチ、横約35センチ)には細い溝が刻まれ、木製の棒が立つ。太陽が真南を通る正午になると、棒の影が溝に収まり、時を知らせる仕組みだ。

この地区はもともと水に乏しく、約360年前に現在の伊賀市高尾から全長約15キロの用水路が開かれた。田に引く水を公平に分け合うため、定められたのが「隔日時間給水」の制度だった。

地区を6班に分け、給水の順番を夜間、昼前、昼後と2日間で回した。昼前と昼後の境目となる「正午」を示すために用いられたのが日時計石だった。かつては水路の近くに設置されていたという。

水の大事さ
住民の松本直美さん(75)は「昔は決まりを破ると、蚊帳や鍋といった大事なものを取り上げられたと聞く。それだけ水が大事だったのだと思う」と話す。水を巡る争いでけが人が出た話も伝わっているという。

日時計石は機械式の時計の普及に伴って役目を終えたが、隔日時間給水の制度は今も受け継がれている。住民の川口和夫さん(80)は「日時計石は地元の歴史を語る上で欠かせない。これからも守っていきたい」と話した。

伊賀タウン情報YOU記事より

名張市市民活動支援センター

〒518-0775 三重県名張市希央台5番町19番地 名張市市民情報交流センター内
TEL:0595-63-5325 FAX:0595-63-5326 e-mail: