中高生が応急手当の技術などを競う大会「第4回なばりジュニアメディカルラリー」が9月13日に近畿大学工業高等専門学校(三重県名張市春日丘)で開かれる。主催の市が7月4日正午まで大会参加チームを募集している。
「突然、人が倒れた」「目の前で交通事故が起きた」「大規模災害が発生した」など緊迫の場面をシミュレーションし、参加者がその状況で的確な判断と迅速な対応ができるかを競う大会。昨年は中高生とスタッフ計約200人が参加した。
市立病院の救急救命士で大会運営を担う西田勝太さん(45)は「全国的に珍しく、名張ならではの大会。2020年の初開催から、進路に影響を受けた参加者も出てきている」と語る。実際に大会をきっかけに名張で医師として働くことを目指して医学部へ進学した人や、市立看護専門学校に進んで市立病院の看護師として就職した人もいるという。同大会は、名張の地域医療を未来へとつなぐ土台になりつつある。
市内の学校でもAED(自動体外式除細動器)の使用法や胸骨圧迫などを学ぶ授業は行われているが、西田さんは「この大会こそが実際の現場を疑似体験できる機会。実際にそうした場面に出会っても迷わず行動できるようになる」と強調する。
対象は中学生、高校生、18歳以下の高専生。4から7人で1チームを組み、大会公式ホームページ(https://nabarikodomomedica.wixsite.com/4th-junior)から申し込む。最大12チームまで受け付け、応募多数の場合は選考を行う。
西田さんは「若い世代に医療のやりがいと魅力を伝えたい。進路の選択肢を広げるきっかけにしてほしい」と参加を呼び掛ける。
大会運営の資金はクラウドファンディング(CF)サイト「キャンプファイヤー」で7月31日まで支援を募っている。
大会やCFの問い合わせは、市立病院総務企画室(0595・61・1100)の西田さんまで。
伊賀タウン情報YOU記事より