12月7日（日）「第77回人権週間記念行事 ふれ愛コンサート」が開催されました。
第一部は、13：00から人権に関する作文、標語、図画・ポスター、人権メッセージの表彰式が行われ、次に、人権作品朗読発表を行いました。
「応募作品総数」【作文の部】小学生2,320点・中学生776点、【標語の部】小学生959点・中学生1,582点、【図画・ポスターの部】小学生2,819点・中学生1,172点、【メッセージの部】高校生777点・一般3点、たくさんのご応募ありがとうございました。受賞されましたみなさまおめでとうございます。
次に、ピースメッセンジャーによる平和メッセージの発表を行いました。市内各中学校の代表2名で、10名の生徒が平和学習に取り組んでいる内容をスクリーンに映し出しながら、平和について市民の皆様に発表されました。
第二部は、14：15から「佐々木祐慈・雅弘トーク＆コンサート」を開催しました。
未来へつなぐ平和のメッセージ～原爆の子の像「佐々木禎子」が遺したもの～
15：25から「佐々木祐慈さん・雅弘さんとピースメッセンジャーの対談」を開催しました。
佐々木雅弘さんは、広島平和公園にある「原爆の子の像」のモデルである佐々木禎子さんのお兄さんです。「白血病と闘いながら、家族には決して弱音を吐くことはなく、想いやりがあり、感謝することの大切さを持ち、生きる夢をつなげ、苦痛とさみしさを紛らわせるために、一生懸命、1羽1羽の折鶴に自分の残りの命をかけ、願いを織り込んで、1000羽を越える鶴をおりました。禎子さんのかかげる鶴は、平和や命の大切さを伝えています。」と話されました。
佐々木祐慈さんは、佐々木禎子さんの甥にあたります。禎子さんへの思いが詰まった「INORI」、そして「優しい人」「土」、の3曲を歌っていただきました。参加された方々は涙を流しながら歌を聞いていました。祐慈さんは、「生きることが当たり前じゃなかった。みんなも命があることに感謝し、隣の人の命も大切にしてほしい」と話されました。
佐々木祐慈さん・雅弘さんとピースメッセンジャーとの対談は、祐慈さんの進行で、10名のピースメッセンジャーの質問に丁寧にお答えいただきました。ピースメッセンジャーからは、これまでの平和学習や今日の対談経験を今後どう生かして活動していくかを発表。最後に雅弘さんから「若い人達が平和について考えていることを知って、嬉しく思いました。これからも頑張ってください。」と話されました。そして、禎子さんの鶴のレプリカを贈呈していただきました。とても意義のある対談となりました。
【参加者のアンケート】
・子どもたちが自分のつらい体験や大切な家族のこと、新たな学びや気づきから自分らしさを大切にしようと思ったことなど、自分を見つめた思いをつづり、えていることに心揺さぶられました。おとながしっかり学ばないといけないと思います。
・ピースメッセンジーという活動があることを知れたこと。もっと認知されてもいい。
・小学生から高校生まで、人権について考え、学び続けていて、ピースメッセンジャーの姿がとても頼もしく感じられたこと。
・ゲストとピースメッセンジャーとの対談。中学生とは思えない受け答え。勉強になりました。差別や偏見に対し、今自分ができることは何かを、改めて考えることができました。
・お二人の話、戦争の話なのかと思っていたので、禎子さんの生き方、優しさ、想いやりの話を聞けてとても感動しました。とても禎子さんのような潔い生き方できないです。
・禎子さんの兄、雅弘さんから語られる禎子さんの生き様、思いやりの心が、深く自分自身の心の中に残りました。また、祐慈さんの話にもあった、相手の立場に立ってみる事や、自分のことを大事にすることができれば、他者を大事にすることにもつながるという事も、心に残りました。
・世界で平和のために活動されている佐々木さんご家族から、平和を守るためには、まず自分を見つめ変えることから始めようと伝えられたことに共感しました。ピースメッセンジャーの中学生の皆さんの素直な思いにも感心しました。
・佐々木禎子さんの肉親の想い、話を聞けることがとても貴重だ。戦争は過去のことではないと感じることができた。また、今も未来も、平和な周りをつくるために人の生き方を考えなければならないが、そのためにも教育も間違った方向にいかないよう、私たち大人が学び続けることが大事だと思います。