【毎日jp】 オリジナル影絵劇「赤目滝能楽案内」      三重/名張

 名張市中町の伊賀まちかど博物館「はなびし庵」で影絵劇を上演している角田勝さん(76)、久子さん
(70)夫妻が今月、新作の「赤目滝能楽案内」を完成させた。
名張の観光名所「赤目四十八滝」を紹介する著書を残した幕末の儒学者、鎌田梁州(1813~75年)
が現代の若者を滝に誘う内容で、夫妻は「古い建物が残る市中心部と赤目の滝を往来する人が増えてほし
い」と期待している。

角田さん夫妻はオリジナルの影絵劇を2004年から上演。夫妻で「劇団ふたり」を名乗り、幕末に建て
られた酒店の一角を「はなびし庵」として運営し、座敷で地域住民や観光客らに披露してきた。
新作は約15分間で、現代の若者が梁州に導かれ、名張の市街地から赤目の滝に向かう内容だ。滝の前
では、梁州作の能楽「赤目滝」が上演され、本物の謡(能のせりふ部分)をBGMとして流す。

死者と生者の世界が交錯する能の世界を意識した構成で、美しい滝名の数々を語る場面も盛り込んだ。
同市蔵持町原出の郷土史家、中相作さん(66)が脚本を、伊賀市の私立桜ケ丘高校の放送部員がナレー
ションなどを担当した。背景画の大半と登場人物の人形は、久子さんが制作。京都に住む夫妻の孫で中学
2年の茉優さん(13)がメイン背景の滝を水彩で描いた。

このほどあった新作のお披露目では、劇で梁州役を演じた同校1年の田中聖さん(15)は「お年寄りの
ように低くゆっくりと話すように心がけた」と話した。説明部分などを読んだ1年の小川さくらさん(15)
は「万葉集の歌部分は百人一首に似せたつもり」と話した。
角田さん夫妻は「名張は歴史ある街だが、忍者ファンが集まる伊賀市に比べて観光客は少ない。劇をき
っかけに名張の魅力を知ってもらえたら」と語る。
影絵劇の料金は茶菓子付きで1人500円。問い合わせは、はなびし庵(すみた酒店内、0595-63-0032)

毎日jp記事より