【毎日jp】薪ボイラーでキクラゲ生産 三重/名張

 名張市赤目地区で里山保全活動を続けるNPO法人「赤目の里山を育てる会」(伊井野雄二理事長)が
薪ボイラーを使ったキクラゲの生産に取り組み始めた。
これまでキノコの栽培販売もしていたが、キクラゲの生産量を増やすため、同会が運営する宿泊施設「エ
コリゾート赤目の森」(上三谷)の1室を「キクラゲ発生室」に改装した。
伊井野理事長は「里山保全で間伐した木を燃料に使ってキクラゲを栽培販売することで、持続可能な取り
組みができる」と話している。

同会は1999年県内で初めてNPOになった団体。赤目地区では90年ごろからゴルフ場や産廃処理場の
建設計画が浮上。計画に反対する人らで結成した市民グループが「エコリゾート赤目の森」を活動拠点に、
トラスト運動を展開したり、トンボの池を造ったりして里山保全に尽力してきた。

2013年ごろからは間伐材を利用して、キクラゲやシメジ、ナメタケなどのキノコの栽培、販売を始め、
昨年8月からは地元の地縁法人「錦生自治協議会」が手がけるキノコの栽培販売事業の運営にも協力して
いる。こうした中、キクラゲの販売量が増加したことから「キクラゲ発生室」を設置。室内の浴槽に水を
張り、薪ボイラーから供給される約70度の湯を通すことで、年間を通じて室温20~30度、湿度100%
に保つことに成功した。

薪ボイラーは1年の内、10月~4月に稼働させる予定。燃料は1年間で約1㌶の里山を保全するために
伐採した間伐材を使うことになるという。ボイラーの設置費やキノコ発生室への改装費は計約250万円
程度で、薪ボイラーを使ったキノコの生産販売について、伊井野理事長は「山から間伐材を持ってくる労力
が確保できるなら、地域おこしの有力な手法になる」と話している。

同会が栽培したキクラゲは、「まちの駅とれたて名張」や伊賀、名張市のスーパーなどで販売されている。
問い合わせは同会(0595-64-0051)。

毎日jp記事より