【毎日jp】市無形文化財に「火縄製造」  三重/名張

 名張市教育委員会は京都・八坂神社の年越し行事「おけら詣り」で使われる同市上小波田地区の
火縄の製造技術を市無形民俗文化財に指定した。
11日に技術を継承する「上小波田火縄保存会」の岩崎義孝会長(70)へ指定書を交付した。
市無形民俗文化財は3件目で1970年の八幡神社(滝之原)の若子祭以来49年ぶりの指定となった。

上小波田の火縄作りは1671(寛文11)年の文献に記載があり、農閑期の副業として江戸期までは
火縄銃、それ以降は寺社の行事や花火用に使われた。
火縄は、竹をナタで薄く幅約2㌢に削り、数本をねじり合わせて長さ3.3㍍にする。
おけら詣りではこれを半分の長さに切り、大みそかの夜から元旦にかけて神社を訪れた参拝者が境内の
灯籠の火を移し、消えないようにくるくる回しながら家に持ち帰る。
この火で炊いた雑煮を食べると1年の無病息災がかなうと言われる。

上小波田では高齢化と後継者難で生産者が1人まで減少。
伝統が途絶えるとの不安から、2016年11月に岩崎会長らが30~60代の6人で会を結成。
機械を使わずに、伝統の技法を守り続けている。指定書を受け取った岩崎会長は「機械を使わずに人の
手で作った火縄につけた火はなかなか消えない。その良さを多くの人にも知ってほしい」と語った。

毎日jp記事より