【毎日jp】支局長からの手紙 高校新聞部 /三重

 「まず締め切り 次にクオリティ!!」

 先日、上野高校と名張高校の県立2校を訪ねました。新聞部の活動を見せてもらうためです。冒頭の言葉は、名張高校新聞部の部室の黒板に書かれていました。私が新聞記者になった時に、同様のことを先輩記者から言われたのを思い出しました。

 上野高校の新聞部は、3年の川村賢生部長ら1、3年生の部員5人。「上野高校新聞」を今年度は4~5回、「上野高校新聞速報版」も4~6回発行するそうです。今年4月に発行した上野高校新聞は第300号。創刊は1949(昭和24)年だそうです。節目の300号は入学式を特集し、「勉強も部活も頑張って、友達も多く作って、充実した生活を送りたい」など新入生5人の抱負の言葉が掲載されていました。

 1年の白須賀健杜(けんと)さんは「中学校はサッカー部だったが、文化系も面白いと思った」と入部したそうです。新聞部の活動について「吹奏楽部の定期演奏会で写真をとったりするのが楽しい」と話します。

 顧問は今年4月に名張高校から赴任した高塚謙太郎教諭です。名張高校でも新聞部の顧問を務めていたそうです。高塚教諭は「上野高校新聞は伝統がある新聞。校内の生徒の活躍や表情が伝わるような新聞にしたい」と部員たちに期待しています。

 一方の名張高校。部員は、2年の竹矢百伽(ももか)部長ら1、2年生5人です。6月11日に発行した「名張高校新聞」第258号は、体育祭を特集しています。引退した3年生7人と一緒に作った新聞で、竹矢部長は「1000~2000枚の写真から厳選した」と振り返ります。A4判の紙面には綱引きの様子など写真14枚が掲載されています。

 2年の赤木大雅副部長は「みんなで楽しい雰囲気で活動しているので居心地がいい。自分が書いた記事をみんなに届けられるのがうれしい」と話してくれました。顧問の川原田智子教諭は「学校のことを見つめ、自分たちも知って多くの生徒に発信してもらいたい。身近な校内のごみ問題や、社会問題も投げかけたりできれば」と話します。

 両校の新聞部は、どんな記事を載せるかを考え、取材と執筆、編集ソフトを使った編集作業までこなします。取材の楽しさや、自分の書いた記事が読んでもらえるうれしさ。共通点も多く、自分の仕事を見つめ直すいい機会になりました。【名張支局長・稲垣淳】

毎日jp記事より