【毎日jp】ちまき作り 世代を超えて カヤ刈り取り、きょう750個完成 名張 /三重

 名張市赤目町柏原の柏原集会所で10日、郷土の懐かしい味として幅広い世代が「ちまき」を作って楽しむ催しがある。9日は地区の住民らがついた餅を包むカヤの刈り取りや選別などの準備をした。【大西康裕】

 5月5日ではカヤがまだ短いこともあって、開催日を旧暦の端午の節句に合わせている。9日は地区の男性グループ「柏原みのり会」の19人が地区周辺で鎌を使いカヤを刈り取り、集会所で「柏原ふれ愛サロンひまわり」の女性ら23人が長さをそろえる作業をした。

 10日は餅米1に対しうるち米の粉2の割合で餅をつく。うるち米が多く、さくさくした食感になるという。餅を取り分け赤ちゃんの足に近い形に丸め、数枚のカヤの葉の上に置き、上からもカヤの葉をかぶせて包み込み、葉の一部を茎に巻き付け、茎の下部や長く残った葉を切り取ると長さ約30センチのちまきになる。約750個を作る予定。

 「ひまわり」の藤村純子代表(70)は「お年寄りと子どもがおしゃべりをしながら一緒に作業を進めるのがいいところです」と話す。「みのり会」の三村健一代表(70)は「地域の交流の場として定着している」と語る。

 藤村さんによると、ちまきを家庭で作る家は地区でも少なくなってきた。さらに、織田信長の軍勢が伊賀に攻め込み、おびただしい犠牲者が出た第2次天正伊賀の乱(1581年)以降、地区には「ちまきを作ると赤く染まる」という言い伝えから、ちまき作りを避ける家庭があり、共同作業にすれば一緒に楽しめるというのも催しのきっかけになったという。

毎日jp記事より