【毎日jp】企画展 初瀬街道、歴史ロマン実感 大麻札やおかげ看板50点 名張市歴史郷土館/三重

奈良と伊勢を結ぶ初瀬街道を紹介する企画展「旅―初瀬街道」が名張市郷土資料館(安部田)で開かれている。名張は江戸時代の伊勢参りの宿場町として栄え、当時をしのばせる展示品や解説パネル約50点が並ぶ。年末1月28日まで。無料。

初瀬街道は奈良県桜井市初瀬から名張、伊賀、津を経て松阪市六軒に至る約57キロで、国道165号線や近鉄大阪線に近いルートを通る。飛鳥時代に開け、壬申の乱での大海人皇子(天武天皇)の進軍など、数々の歴史の舞台になった。江戸時代、街道沿いに本格的な宿場町が整備され、幕末には名張で1日に約1万人が通過したという。

伊勢参り関係では、市内の酒販売店所蔵の「神宮大麻札」(縦33センチ、横10センチ)と「おかげ看板」(長さ96センチ、最大幅30センチ)を展示。大麻札は伊勢神宮の神職「御師(おんし)」が伊勢参りを全国に広める活動をする際に各地で配った。おかげ看板は60年前後の周期で参拝が大流行した「おかげ参り」の際に店の軒先に掲げ、旅人をもてなしたという。携帯用筆記具など当時の旅用具もある。

他に、明治初めに来日した英国の女性旅行家、イザベラ・バードが伊勢へ向かう途中に名張にも触れた書籍「日本紀行」や、宿場跡と推測される14~16世紀の「小谷遺跡」(鴻之台4)の出土陶器も展示した。

パネルでは、美旗地区の新田の収穫が上がらないため、藤堂藩が街道のルートを変えて宿場を開かせたことや、江戸時代に日本初の実測地図を作った伊能忠敬や国学者・本居宣長の名張来訪も紹介している。

会場には街道のルートマップもあり、同館は「歴史上の著名な人物も通った街道を歩き、ロマンを感じて」と話している。月、木曜と年末年始(28日~1月4日)休館(1月8日は開館し翌日開館)。同館(0595-64-7890)。

毎日jp記事より