名張市人権・同和教育推進協議会「学校教育・社会教育部会」合同人権研修会が開催されました。

自覚なき力による支配(暴力)を体験する!

8月9日午後、名張市役所大会議室において、名同協「学校・社会教育部会」合同人権研修会が開催されました。講師には人権ワークショップ研究会代表の幸田英二さん。
 参加型学習(人権ワークショップ)のねらいを共有した後、グループに分かれ、自己紹介をしながらリラックスをし、安心して参加できる会場の雰囲気ができたところで本題に入りました。
本日のテーマは「人権のキーワード:尊厳・自由・平等・共生」。その中で、「差別・暴力はどこで生まれるか?:社会常識と二つの見下し」の一部を紹介します。…
 いわゆる「多数派集団と少数者集団」の関係から生ずる事例として、「健常者→しょうがい者」を体験しました。車椅子に乗って人々が往来する中にいるという疑似体験です。車椅子体験者は「圧迫感」「行きたいところへ行けないのかなあという不安感」を感じたと言います。多数派の人々は、車椅子の人を圧迫させる気持ちもないし、好きなところへ行かせないという気持ちもありません。でも少数派の人はそう感じてしまう。より多数派の人々が人権感覚を身につけなければ、差別・暴力のない社会には近づかない。つまり多数派一人ひとりの「想像力」や「理解力」が必要だと、幸田さん。
 「男性→女性」「おとな→子ども」のように、数の上では多数派でも少数派でもないが、歴史的、社会的な経緯によって、強い発信力を持ち優位な立場に立つグループも多数派集団と同じ力を持つと言えるのです。この日は、大人と子どもの関係を改めて疑似体験する時間もありました。子ども役の時に、大人から大きな声で言われると「怖い。反論しづらいと感じた」という感想が多く出されました。そういえば、わたし・・・子どもに対して「言いたいことがあったら、はっきり言いなさいっ!」と言ったことありました。
 社会構造として、多数派が少数派を「力で支配」して経済的格差が生まれ、多数派の価値観が、文化と社会常識になり、全体を覆いかぶさって少数派を圧迫しています。社会常識は、往々にして少数者の人にとっては生きづらいものになっている場合もあるということがよく理解できました。
短い時間の中で、体験することにより、たくさんのことを感じ、自分と向き合う時間にもなりました。
 人と向き合うためには・・・社会と向き合うためには・・・まずは自分と向き合うことから・・・ですね。

名張市人権センターさんの写真  名張市人権センターさんの写真
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