名張市消防本部 初の女性消防士、誕生 「相手の気持ち 考えたい」 本格的現場は来年から/三重/毎日jp

 名張市消防本部に初の女性消防士が誕生した。愛知県豊川市出身の中島優さん(24)。今年4月に採用され、県消防学校(鈴鹿市)での初任科教育を経て、今月10日に名張市消防暑救急室に配属された。女性消防士は県内で61人、伊賀市で5人いるが、名張市は中島さんが初めて。中島さんは「何でもできるように体力作りに励み、相手の気持ちを考えられる消防士になりたい」と目を輝かせる。

 中島さんは幼少期から体が弱く、入退院を繰り返した経験から、人を助ける仕事に就こうと、当初は愛知県内の高校で看護を学び、在学中、救急救命士の資格を知って消防士になることを決意。火災や救急現場で人の命を救えることに魅力を感じたという。

 危険が伴う仕事のため、家族から反対されたが、数ヶ月かけて説得した。入学費を稼ぐためのアルバイトをしながら通信制高校で学び、名古屋市内の専門学校に進学。卒業後に救急救命士の資格を得て、近くに親戚がいてなじみのあった名張市消防本部の採用試験を受けた。1回目で合格し、家族も祝福してくれたという。

 採用後には8ヶ月間、県消防学校で法律の勉強や体力作りなどに励んだ。「夏には防火服を着て20分走ったことが一番きつかった」と振り返る。今は研修期間中で、本格的に現場にでるのは来年からという。

 
 市消防本部は2010年に新庁舎を建てた際に女性用の更衣室やトイレを設けるなどして女性消防士を募集してきた。これまで受験者はいたが、採用には至らなかったという。同本部は「子どもや女性などにとっては女性消防士が安心できることもあると思う。今後はどんどん活躍してほしい」と期待している。