防災なるほドリ 女性の視点 東日本の教訓=回答・大久保昴/毎日jp

 なるほドリ 災害への備えに子育て世帯や女性の視点を取り入れようという取り組みは、いつごろから広がってきたのかな?

 記者 きっかけは東日本大震災です。避難所に身を寄せた子育て中の母親たちは、困った事態に遭遇しました。備蓄品の粉ミルクを渡されても、お湯を沸かす道具や哺乳瓶がない。紙おむつがあっても、交換時に必要となるおしりふきが手に入らない。授乳スペースのない避難所もありました。

 Q どうしてそんなことが起きてしまったの?

 A 備蓄品をそろえていた自治体や避難所を運営した住民組織に、子育てをする女性の視点が欠けていたからです。

 こうした反省から、内閣府は2013年5月、子育て中の女性の視点などを防災や災害復興に生かす方法を示した「男女共同参画の視点からの防災・復興の取り組み指針」を策定しました。行政の防災担当部署に女性を積極的に登用したり、自主防災組織の女性リーダーを育成したりして、女性の意見を反映するよう求めています。

 また、避難所に授乳室や男女別のトイレ・更衣室を設けるなど、災害時に必要となる具体策も示しています。

 Q 女性の視点が大切なのは、防災や災害復興に限った話ではないよね。

 A 内閣府の指針も、基本的な考え方として、普段から社会のあらゆる場面で男女共同参画を進めておくことが、防災や復興の基盤になるとうたっています。社会全体の意識改革が必要なのかもしれませんね。